TEIJIN LIMITED 統合報告書 2017
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CSRマネジメント
帝人グループでは、事業グループおよびグループ会社におけるCSR活動について、毎年2月にCSR管掌によるレビューを実施し ています。このレビューでは、主にコンプライアンスやリスクマネジメントに関する活動の実績と重大な法令違反、および事件・事故 の有無を確認しています。2016年度にCEOおよびCSR管掌に報告された主要な事件・事故の中に、重大なものはありませんでした。
[委員長] CSR管掌
[委員] 機能管掌、事業代表
[部会長] CSR・信頼性保証部長 CSR企画推進部長
[部員] 関連機能スタッフ 事業の対応責任者
※1 ESH:Environment(環境)、Safety(安全・防災)、
Health(健康)の略称
※2 PL:Product Liability(製造物責任)の略称
※2017年4月1日新設
CSR基本方針の立案・推進、CSRコミュニケーション、環境経営、社会貢献活動
<コーポレート組織>
<委員会>
業務運営リスクマネジメント、危機管理 企業倫理・コンプライアンス活動、
通報・相談窓口の運営
環境保全、保安防災、労働安全衛生
製造物責任(PL※2)、品質保証、安全保障輸出管理 企業倫理・コンプライアンスグループ
信頼性保証グループ TRMグループ
環境・安全グループ CSR企画推進部※
CSR・信頼性保証部
コンプライアンス・リスクマネジメント部会
CSR推進部会 情報セキュリティ部会
PL※2品質保証部会
安全保障輸出管理会議 ESH※1部会 グループCSR委員会
CSR管掌
CSRマネジメント推進体制
(2017年4月1日現在)帝人グループは、CSRを企業経営における重要な要素と考えています。経営と一体となってCSRを推進するために、CSRを担当 するCSR管掌を定め、その強力なリーダーシップのもとで活動を推進しています。
帝人グループ全体のCSRの重要課題・取り組みは、年2回開催されるグループCSR委員会で審議・推進しています。2016年度は CSRマテリアリティの追加などについて審議し、CSR調達を新たにマテリアリティに特定しました。特定された各マテリアリティは、
グループCSR委員会配下の部会などが主体となり、取り組みを推進しています。
CSR活動のPDCA
Plan
Action
Do
Check
■ 長期方針: 企業理念、企業行動規範、
企業行動基準
■ 中期方針:CSR基本方針
■ 実施計画: CSR中期計画、
CSR短期計画
■ 帝人グループのプログラム:
CSR重要課題ごとに各担当部署が 短期計画の施策を実行
■ 各事業のプログラム:
自事業の個別計画を実行
■ CSR管掌が次年度のCSR管掌方針を設定
■ グループCSR委員会へ報告 ■ 帝人グループのCSR関連組織が自己チェック
■ 各事業の自己チェック
■ 監査法人系機関による保証
■ CSR管掌レビュー
■ 外部からの評価
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帝人グループのCSRマテリアリティ
帝人グループは、事業と社会の持続可能な発展を目指し、企業の社会的責任に関わるさまざまなCSR課題について、次のように マテリアリティを特定し、事業戦略と一体化したCSR経営を推進しています。2016年度は新たにCSR調達をマテリアリティに特定す るとともに、自社の強みを活かし、事業機会として取り込むことのできる分野および経営基盤の強化につながる分野を新中期経営計 画の重点領域と定めました。
マテリアリティ特定プロセス
帝人グループは、CSR課題を幅広く把握・整理し、ステークホルダーへの影響度と帝人グループにおける重要度の観点から重要 課題の分析・抽出を行い、CSR管掌が外部有識者と対話した上で、最終的には経営会議で帝人グループのCSR課題に関するマテリ アリティを特定しています。
STEP2で分析した課題群から、帝人グループにおける重要度とステークホルダーへの影響度が高い課 題を重要課題として抽出。
帝人グループのCSR課題に関するマテリアリティの特定プロセスと抽出課題について、外部有識者と対 話を実施。
経営会議において審議・確認し、「帝人グループのCSR課題に関するマテリアリティ」を特定。
帝人グループがすでに取り組んでいる課題、および経営戦略でビジネス機会として捉えている価値創 造(CSV)課題を基本として、ISO26000、GRIガイドライン、国連グローバル・コンパクト、国連SDGs、
パリ協定などが示す社会課題や主要SRIの評価項目とも照合し、CSR課題を把握・整理。
CSR課題群の帝人グループにおける重要度とステークホルダーへの影響度を分析し、それぞれを軸とす る2軸平面にマッピング。
STEP
1
STEP
2
STEP
3
STEP
4
STEP
5
課題把握・整理
マテリアリティ 分析
重要課題抽出
外部有識者との ダイアログ
マテリアリティの 特定
レビュー
環境 社会 ガバナンス
(中期経営計画)
重点領域
事業機会の 取り込み
● 環境価値ソリューション
( P22〜、34) ● 安心・安全・防災 ソリューション( P35)
● 少子高齢化・健康志向 ソリューション
( P28〜、38・39)
経営基盤の 強化
● 環境負荷低減
( P48・49) ● ダイバーシティ
( P50・51) ● コーポレート・
ガバナンス
( P53〜)
継続して 取り組むべき
領域
経営基盤の 充実
● 生物多様性保全 ● 情報セキュリティ
● 製造物責任(PL)・品質保証
● 防災活動
● 労働安全衛生
● CSR調達
● 企業倫理・
コンプライアンス
● CSRコミュニケー ション
ESG N ACT ON
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CSRマテリアリティ
外部有識者とのダイアログを実施(2017年3月)するなど、社外からの視点も積極的に取り入れています。マテリア リティの設定に留まらず、今後への期待など幅広い見地からご意見をいただきました。
事業との関連が明確になることで、
社会課題解決への意識が高まる
現在、企業がその技術力や新規事業を 通じて、社会の課題に対して何を貢献で きるかが大きな課題となっています。帝 人の新中期経営計画では3つのソリュー ションとその道筋が示されており、特に社 会課題へのアプローチが明示されている ことは素晴らしいと思います。さらに、ど の事業部門がどこに関連しているかにつ いても明確になっており、社員にとっても、
取り組んだ結果が見えてくることで、CSR 思考の感度を高めるとともに、価値創造 に結び付けることができると思います。
ストーリーの語り手を多様化する ことが、次のステップ
前回ダイアログから、帝人の取り組み が進んでいること、活動がさらに拡がっ ていることが分かります。次のステップ としては、ストーリーの語り手の多様化 だと思います。役員の意識が高いのはよ く分かりますが、今後はもっと社員への 浸透を「見える化」し、CSR思考の再浸透 を図ることが大切です。若手中心の社内 キャラバンを実施して、新鮮な意見も取 り込むことも有益だと考えます。10年後、
20年後を見据えた時、今の若い世代が 帝人を支えていることになるからです。
自らの活動が売上に貢献すること を実感することが重要
社会課題解決についての意識醸成は教 育すればよいということではありません。
例えば、自らの環境製品の開発が売上や 利益にどう結び付くのか、現場の社員が実 感できることが重要です。環境や社会課題 を製品・技術開発の目標に織り込むことで、
現場のモチベーション向上にもつながりま す。自分たちで何ができるのかに自ら取り 組むことで、さまざまなオポチュニティが 生まれ、どんな開発、イノベーションが必 要なのかが事業部から発信されるようにな る、これが意識醸成だと考えています。
帝人グループにおける重要度 高 高
ステークホルダーへの影響度
「帝人グループにおける重要 度」および「ステークホルダー への影響度」から帝人グルー プの重要課題を抽出 低
(縦軸)
ステークホルダーへの影響度の判定方法
ステークホルダーを、「株主・投資家」「社員」「顧客」「サプライ ヤー」「地域住民」に分類し、CSR課題ごとに、各層のステーク ホルダーの立場からみて相当に関心があると推定されるか、
それほど関心がないと推定されるかを判定し、ステークホル ダーへの影響度を決定。
(横軸)
帝人グループにおける重要度の判定方法
事業への影響度(ポジティブ側面・ネガティブ側面の双方を考 慮)と、発生の見込み・確率の両面から、帝人グループにおけ る重要度を決定。
事業への影響度
ネガティブ 側面
大
小 低 高
事業の発展に大きく影響
事業の継続に悪影響 ポジティブ
側面
大
発生の見込み・確率
帝人グループにおける 重要度 高
ロイドレジスタージャパン(株)
取締役 事業開発部門長
冨田 秀実
コモンズ投信(株)
取締役会長
渋澤 健
グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン ボードメンバー NPO法人サステナビリティ日本フォーラム代表理事
後藤 敏彦